荷物

 東京へは飛行機で1時間余りで到着します。都会に入ると空港や電車の中でさまざまな人に遭遇します。夏休みに入ったこの頃では親子で旅行している方もよく見かけます。感染が拡大している最中なので例年より少なくなっているとはいえそれでもたくさんの人々が通勤や旅行で移動していることが田舎に住むものにとってみると新鮮です。

 自然の造形や自然の空気が好きですが、都会の喧騒もたまには刺激的です。一番悩ませるのは荷物です。

 暑い季節ともなると4日間の着替えやPCなどの機材、書籍など大量になります。他の参加者は海外旅行さながらのキャスター付きケースを持ち運ぶ方も多いのですが、歩くことが楽しみなのでなんとかコンパクトにまとめることが工夫のしどころです。今回は新しいバッグを試してみました。蒲鉾のような形をしているのですが、壁面がプラスチック樹脂で硬いので縦に置くと自立することはもちろん、何と椅子のように座れてしまうほどの強度です。これは大変便利でした。ノートPCを入れても安心ですし、電車の中で座席に座れなくてもこれがあれば休むことができます。容量は20リットルですのでトートバッグと合わせて十分な要領となります。4日どころか1週間分の衣料を入れて持ち運んでも余裕がありました。研修ですのでノートPC(M1MacBook Air)タブレット(iPad mini6)スマホ(アイフォン8)とこれで大概のことはインプットアウトプットそれぞれが成り立ちます。必要な書類、資料、書籍なども全てデジタル化しており軽量化が進みました。イヤホンやスペアバッテリーなど細々としたガシェットは必要になります。できるだけコンパクトで軽量化をしていきますが、テントやカトラリーなどがないところが山歩きの時とは異なります。

 今回利用したバッグは外壁が固く丈夫なのでバイクにも利用できそうです。かつて、スウェーデンのブボルビーという樹脂でできたザックがありました。装着すると亀のような甲羅になる面白いザックでした。合わせて利用できると面白いなあと感じています。

 いずれにしてもいかに必要なものを厳選して旅に出向くかという問題に向かって考えていくことだけでも結構楽しいものです。日常生活においてできるだけ少ない荷物で軽くなればそれだけ移動距離は伸ばせます。だんだんミニマニストの気持ちがわかるようになってきました。

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