梅雨になりました。雨は降りませんが、曇り空で時々日が差すとどんよりとした蒸し暑さに襲われます。不快指数は跳ね上がりますが草や木は緑色が深まり元気いっぱい伸びようとしていきいきとしています。あっという間に草の丈が大きくなっています。自然のエネルギーを感じます。年間で昼の時間が最も長い季節で夜明けが早くなりました。4時には明るくなってきます。自然のエネルギーを感じるのは朝です。太陽が昇らぬ時間で明るくなってきたことを自然は喜ぶかのように動き始める時間に、ランニングをしながらエネルギーを感じます。体は少しずつ目覚めて活動を始めますが、朝のエネルギーを取り込むことができます。生きている実感のわく時間、山を眺めながら川と海辺を走るというなんとも贅沢なコースで何度走っても飽きません。
25年ほど前には自転車に乗って30キロの道のりをトレーニングすることがすごく気持ちがよかったのですが、自転車に乗るために装備を整えることがめんどくさくなってしまったので今では手軽なランニングになりました。何より寒い季節には自転車よりもランニングが良いですし、道具も圧倒的に少なくて済みます。手軽な運動として歩くことは知ることが最高なのです。3年ほど前までは10キロから20キロ走ることも普通だったのですが、足を痛めそうなので近頃は6キロ程度にして、あまり長く走らないようにしています。この季節は気温もちょうどよく朝は気持ちよく走れます。先日、久しぶりに五本指のランニングシューズをはいては知ってみました。薄い底なのでかかとから着地すると足に強い衝撃があります。ゆえに、足を着地するときに地面に足の裏前方から着地するような気持で歩幅を調整して走ります。そのことによって足の裏の筋肉(測定筋膜)を鍛える事が出来ます。筋膜が緩んで加齢とともに衰えて足の裏の衝撃吸収が出来なくなるそうです。よく言われる偏平足になってしまいます。昔の人はわらじやはだしで生活していました。現代はスニーカーなどの運動靴を着用することが多いのですが、それとともに成人の足底筋膜も退化してくるようです。そこで開発されたのが5本指で底の薄い足袋のようなランニングシューズです。名づけて「ファイブフィンガー」。非常に軽く、素足感覚で気持ちよく走ることができます。しかし、ランニングの後しばらく足の裏が痛くなってしまうのです。足底筋膜炎という筋肉痛です。一度発症するとなかなか回復に時間がかかります。販売店の方ははき慣れれば100キロのマラソンでもできると言っていましたが、6キロほど走ったら次の日足の裏が痛くなってしまいました。急にランニングをしないで、ウォーキングから取り組むべきでした。いずれまた、走ってみようという気にもなりましたが、無理せず、慌てず、気持ちよく取り組んでいきたいと思っています。走る民族といわれたララムリ族のようにはいきませんが足の自然な構造を理解し私たち人間に備わった足の使い方や脳力を維持したいと思っています。
もう少しして猛暑日が出てくるようになるとしばらくランニングは休憩です。標高が高くて涼しい山をのんびり歩くようにします。