4日間にわたる研修が終わりました。世の中コロナ感染拡大が過去最大級となり騒然としている中で東京は平和です。人もいつもどおりの営みを感じます。7月も終盤になり大変暑くなってきました。35度を超える気温では外での活動はできません。
さて、今回研修をしたのは教育に関係する内容です。昨今、学校現場は大変な苦境に立たされています。特に公立学校ではコロナ感染が始まってから、不登校、いじめ、自殺の増加に歯止めがかからない状態が続いています。さらに、大学を卒業した若者が学校への就職を離れている現象が続いています。特に教育実習を終えた学生は学校の採用試験をキャンセルしている状態が増加しています。さらに、教職員の問題も多発しており、特に精神疾患を発症している教職員も過去最多となっている状況です。つまり、学校での子どもたちのコントロールができなくなっているのです。
今回研修を受けた場所では中学生が寝食を共にしながら学習会をしていました。おそらく、中3の夏の受験対策合宿ではないかと思われますが、皆静かに黙々と学習している様子が見えました。食堂で一緒に食事をとる時間ではしっかり黙食で静かに食べていました。大変真面目に学習する姿は受験に対しての重圧を感じさせるものです。
日本はまだまだ学歴信仰が強く、偏差値と入学試験による進学先の決定に一喜一憂しているのかなと思います。都会の学校なのでその辺りの事情はよく分からないところもあります。少なくとも今住んでいる地域(地方の小都市)から考えてみると選択肢がたくさんあるんだろうなと思います。
今回研修を受けている内容が教育の本質に向かってどのような学びが必要なのかを追究するものです。現代の学習は昭和の時代のマスプロ教育はもはや通用しません。一人一人の個性に合わせた学習方法の選択が必要です。同じクラスの中でも個性によって学ぶことが違っていても、お互いがそれを認め合い、協力しあって成長を喜ぶような学びが必要なのです。これを考える上で、幼児期の生活における価値観が大変重要だと改めて感じました。まずは、大人がこれまでとは異なる学校のイメージがないので大変です。
さて、今後どのようにしていけば良いのか、研修はまだまだ続きますが少子化と経済低迷の日本にとってゆっくりしている時間はあまりないようです。