久しぶりに近くの山に登りました。晴れる日が続いていて、空気は乾き朝は冷え込みます。前の日の晩に雷が鳴り、稲光がしていました。朝山を眺めると山頂付近はすっぽりと雲に覆われています。雲の中を進む覚悟で登山口に行きました。登山口付近に来ると山頂ははっきりと見えてきました。これまでにも何度も登っている山です。標高差が900mあるのでゆっくり登っても1時間半ほどかかります。
登山を開始する時にはすっかり晴れて青空が広がっていました。久しぶりなので歩き始めはゆっくりと歩を進めていきます。平日の朝早くなので登山者は大変少ないので山そのものの静けさや、鳥のさえずり、風の音が心地よく響いています。山のエネルギーを感じ、生き物の息吹を感じました。
山頂は8℃で防寒着を着用し、山小屋でコーヒーを淹れてパンとオリーブオイル、ナッツの朝ご飯をゆっくりと食べました。窓から日差しが入り体を温めてくれました。誰もいない山小屋ですので、ゆっくりと過ごすことができました。山頂はよく晴れていて日差しはあるものの、風は時折強く吹きます。山頂の草木はそれはそれは輝いて見えました。太陽と大地のエネルギーに喜んでいるように新緑が鮮やかに伸びています。
生きていてよかった。ありがとうございます、という感謝の気持ちが湧いてきます。本当はこんなに気軽に来るところではないような気もしますが、まごうかたなきここは楽園なのです。滅多に来ることはないけど、来ようと思えば何度でも来ることはできます。しかし、なんだかもったいないような、気軽にきては行けないような神聖な場所のように思えます。とにかく、今日はなんらかの気持ちの変化が起きていることの区切りとして登っています。これまでと少し違う登山になりました。