満奇洞
大型連休に満奇洞というところに行きました。
https://www.city.niimi.okayama.jp/kanko/spot/spot_detail/index/77.html
満奇洞は、江戸時代末期、猟師が狸を追いかけているときに発見したといわれています。
昭和4年に歌人 与謝野鉄幹・晶子夫婦がこの地を訪れ、「奇に満ちた洞」と絶賛し、
槇(まき)という地名から「槇の穴」と呼ばれていた名称にちなんで、「満奇洞」と呼ばれるようになりました。
平面に発達した横穴の鍾乳洞で、全長は約450mあります。
洞内は常に15℃前後となっているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。
洞内の一番奥にある「恋人の泉」入口付近がハート型に見えることから、満奇洞「恋人の泉」は、
恋人の聖地に選定されています!
洞窟という特色がかわれて、昭和52年:渥美清さん、平成8年:豊川悦司さん、平成16年:稲垣吾郎さん、令和元年:吉岡秀隆さんが金田一耕助役をした「八つ墓村」のロケ地にもなりました。
幻想的な雰囲気や水面に映り込む姿が写真映えするなど、
映えスポットが多くある施設としても人気で、
コスプレイヤーの方々が写真を撮りに来られることも!
にいみ公式観光サイト
岡山から下道を車で走ること2時間。連休中にもかかわらず対向車も少なくスイスイと快適なドライブでした。山の中は新緑が美しく清々しい中、どんどん人里離れたところへ分け入っていく感じです。
普段は静かな山村といった感じですが、流石に大型連休だけあってこの日は小さな駐車場にも自動車が数多く止まっていました。地域の交流施設で昼食を販売したり、駐車場に出店があったりしています。満奇洞への入場には地域の方のボランティアらしい係の人が案内してくれました。観光している人たちは家族だけでなく、若いカップルも見られました。ここは恋人たちの聖地という一面もあるそうです。幻想的なというか妖艶な雰囲気がそうさせるのかもしれません。
洞窟の中にはたくさんの鍾乳石を見ることができました。様々な造形美があります。地球の歴史を感じる洞窟ですが、この近くに井倉洞と呼ばれる鍾乳洞があることから、地域一体が大きな岩塊となっていて長い年月をかけてこのような地形となっていることがわかります。中国山地全体には花崗岩が多く、巨岩があちこちに見られます。今回訪れた満奇洞は江戸時代末期に偶然見つかった場所です。おそらくまだ見えていない地下奥深くにこのような洞窟や鍾乳洞が存在していることだと思います。地球が生きているということを体感できるひとときとなりました。