意識の変容がおきて、世の中の見え方が変わった女性の話がありました。右脳と左脳の働きが、意図せず変わってしまって右脳優位に働くことになり起こったことのようでした。何よりその方はどこにでもいらっしゃる女性でお話もすごく素人っぽく気負いなく楽しそうに会話されています。だからでしょうか親しみがとても湧くし、誰が聞いてもわかりやすいと感じます。イラストも本人が描かれているようで、これも一役かってよく伝わります。
左脳は論理や言語など人間社会に必要な思考を調整しているということです。計算高く常識とか世間体を考えることが多いのです。時に自分の感情や感覚も跳ね返してしまいます。右脳は見たもの感じたことをそのままに受けるので赤ちゃんの感覚。ここが活性化されると大変強力なパワーを発揮することがわかっています。
右脳と左脳の役割について以前の記事で「ヒューマンセンサー」を取り上げたことがあります。かれこれ、20年くらい前から知る人ぞ知る利き脳と呼ばれる「分割脳理論」をベースにした理論と人間の行動の特徴について学んできました。当時は測定する人も少なく、タイプ別の講義も偏ったものになりがちでしたが、近年、受信者が増えたため新しく様々なことがわかってきているそうです。
それ以前にも右脳教育で有名な七田教育研究所の七田眞氏の講演会でも学ばせていただきました。七田眞氏はどうやら戦中の陸軍中野学校の教育が思い浮かびます。中野学校は日本のエリート軍人養成学校ですが、米CAI、英MI6を凌駕するほどの人材を輩出していたそうです。戦後、20年以上フィリピンの島で潜伏活動をしていた小野田氏もその一人です。恐ろしいほどの屈強な精神力と並外れた能力のあった人でした。
たくさんの教材があり使ったこともあります。よく学習が覚えられて、おもしろいしなるほどなあと思いました。
今でも幼児教育を中心に注目を集めています。当時、テレビ番組でも速読や人並外れた記憶力や計算力に注目が集まり超能力少年たちが続々と育っていました。番組でも分厚い本を開かなくても中に書いてある内容を読み取るということが報道されていました。速読の訓練は現在でも能力開発などで研究されています。また、日本の伝統的な技術となっている算盤も、実は右脳を駆使していくとコンピューターの演算に匹敵するスピードです。映像を見ていると桁数が多い計算でも、指を動かすことによって算盤をしていることで答えが導き出されているようです。テレビを見ながらでも、数字を聞いて勝手に指が動いて計算をすると目に見えない算盤から答えが出されているようでした。どうやら右脳の持つ力は時空を超えたスーパーコンピューターのようです。
そういえば、ヒューマンセンサーを受講した時、左脳と右脳の働きについて聞いていました。右脳は左脳よりも100万倍以上の情報処理能力があるのです。
わたしはAAで両脳をバランスよく使いますが、身の回りの状況や考え方から外れることが多いです。(というかまわりと合うことはまずありません。)たいてい理想的すぎたり、合理的すぎたりするので社会的に生きていくことは困難です。
学校では知徳体といった全人格的な陶冶と称して教科学習や特別活動などがシステム的にセットされています。教育課程として学校に来たら時間割に沿ってベルトコンベアー方式で行われています。これが近年の子どもたちには苦痛となっていることが多くなってきました。右脳は幸福脳とも言われますが、安心して自分の世界を作り上げるときに大きな力を発揮することがわかっています。学校では左脳を主に活用することを学習していきます。苦痛に耐える力や努力を積み重ねる力は理性的で重要視されるのですが、右脳はこれに対して沈黙します。ひどくなると拒絶反応を起こし身体症状や精神に歪みをきたす場合もあるようです。閉塞した空間に集合しての学習が向いている人と向かない人は分かれますが、自分がどちらかということをよく知りうまく適応するなり距離をとるなど調整が必要ということでしょう。
近年、子どもたちの中には天才とよばれる存在がたくさん生まれてきています。おそらく、従来的な常識や思考とは異なる感覚をもち能力を発揮しているのではないかと思います。