剱岳登山その1

今年の夏も容赦なく暑い日々が続いています。

先日、新しい登山靴に変えたのは、この夏、剱岳登山を予定していたからです。

私にとって剱岳は初めての体験です。

剱岳は2009年に木村大作監督の映画が公開になりました。

八甲田山」「復活の日」「駅 STATION」など日本映画の名作・大作を数多く手掛けてきた名キャメラマン木村大作が初メガホンを取った「劔岳 点の記」。新田次郎による同名小説を原作に、ただ地図を作るため、前人未踏の劔岳山頂を目指した男たちの命懸けの闘いを描いた本作について、2年間の撮影を経て本作を完成させた。

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グループは後期高齢者を含め8人のグループ。5名が70歳をこえている超ベテラン揃い。しかし、高校2年生の孫もいるという凄いグループです。

リーダーは78歳。岩登りのスペシャリストであり、現在もクラブ活動のリーダーとして大活躍中です。

ワゴン車に乗り8時間かけて富山に入りました。

富山のホテルで前泊して英気を養います。ホテルの前には雷鳥がいました。出会えると嬉しいです。

ケーブルカーはたくさんの観光客でした

車を無料駐車場に停めて、立山の室堂を目指します。まずはケーブルカーに乗って一気に標高を500mほど上げます。

室堂行きのバスに乗車

ケーブルカーを下車してすぐに室堂行きのバスに乗り換えます。本日も満員のためバスが次々と往来していました。50分かけて立山を登っていきますが、途中の高原の景色は素晴らしいです。よくこんな高いところに道路を作ったものだと感心しながらバスはゆっくり登っていきます。ちなみに自家用車は通行できません。

室堂ターミナル

室堂では富山側からと長野側からの観光客が合流します。休日ともなると大変混雑する場所です。平日なので混雑はそれほどでもないのですが、夏休み中ということもあり家族や学生がたくさんいました。山の状況を知らせる掲示板で状況を確認します。

立山の湧き水

長い歩行に備えて水を補給しています。後方に見えるのが立山連邦で3000mあるのですが、随分低く感じます。室堂が2450mなので空の青さが違います。

ミクリガ池

歩き始めるとすぐに池があります。この左側を池に沿って進みます。しばらくは立山の高原地帯をのんびり散策するように歩きます。天気も良くて最高の景色です。

地獄谷

やがてゆで卵のような硫黄臭が漂います。火山活動のため近くに行けませんが、ガスが噴出している近くを歩きました。立山は活火山なのです。

雷鳥沢

雷鳥沢を下っていくとテント場があります。正面の登山道を登って山の向こうにある剣山荘をめざします。室堂から下って登ってまた降るというコースです。

遠くに室堂や地獄谷

テント場をすぎ、山を登っていくと室堂はどんどん遠くなり、振り返ると高原の景色がパノラマのように広がっています。

劔御前小屋で小休憩 

歩き始めて1時間が経ちました。気温は20度。高度順応はできているようで皆快調です。毎日が35度をこえる猛暑日だったのでとても快適。

ますの押し寿司

室堂ターミナルで買いました。数年前は形が変わっていたように思いますが、とても美味しい一品です。1個300円でこれを食べるのも楽しみでした。

剣山荘への下り道

今日の目的地の剣山荘へは下り道となります。ここまで200m下って、500m登ってさらに200m降ります。およそ2時間で到着です。このさき雪渓をトラバースして進みます。聞いたところによると今年は雪渓が小さくなっているということです。

雪渓歩き

雪渓とはいえ歩きやすく簡易アイゼンなども不要でした。冷たい風が吹き抜け心地よい歩きです。

剣山荘

遠くに剣山荘が見えてきました。午後になるとガスも発生し、日差しも弱く歩きやすくなりました。

剣山荘に午後2時ごろ到着。少し早いのですが、明日に備えてゆっくりします。

玄関には映画のポスターや新聞記事が掲示されています。スタッフも俳優さんも大変なロケだったに違いありません。

食堂にはたくさんの色紙が並んでいました。

ここは奥深い山中なのですが、山に囲まれているせいか水は豊富にあるようで温水シャワーがあります。疲れた体には何よりの設備ですが、なんとも贅沢な山小屋です。

ゆっくりと

夕食まで時間がたっぷりあるので明日の作戦を練りながら歓談。この日は来訪者も少なくゆとりがありました。人気の山小屋だけにとっても居心地が良い。

夕食

夕食はとても豪華です。何度も言うようですが、奥深い山中の山小屋とは思えない食事です。ご飯味噌汁おかわり自由ですが、おかわりしなくても十分にお腹いっぱい食べられました。

ここまで来る途中にも、たくさんの登山者に出会いました。剱岳に登った人たちが下山してくる様子を見ているととても疲れています。登山者が多いのでカニのタテバイと呼ばれる岩登りのあたりで渋滞したとのことでした。一番長く待たされた人は70分程度だったそうです。早朝3時半から出発して午後2時ごろにようやく下山されていました。岩登りをするためのハーネスとカラビナを使うそうですが、初心者のため時間がかかったということでした。この状況を避けるために作戦を立てました。結果、剣山荘から出発する人数も考慮に入れて、出発時刻は当初の予定通り5時としました。つづく…

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