バイク

 夏の到来となった海の日は日本らしい暑さが身に染みます。日中の蒸し暑さは夏休みの到来を感じさせますが、コロナ感染症は参院選を境に激しさを増しました。なんとなく予想はできていましたが、わかりやすく感染拡大が起こるとは思っていませんでした。何もすることがなく自宅でゴロゴロしているので、久しぶりにネットで昔のことを思い出してオートバイの動画を見て楽しみました。中高年に多くなってきている自動二輪への憧憬は拡大しているように思えます。思い立ってオートバイを見に行ったりカタログを取り寄せ想像の世界を楽しみました。今や動画時代です。バイクに乗って撮影された動画がたくさんあり、乗っているかのような気になります。バイクの自由さと解放感を思い出します。昔は大型二輪の免許を取るために免許センターへ実技テストに通って制限解除された免許にすることが必要でした。大型バイクは風格もありスピードも出ますが、安定感もあり、遠くまで移動するにはもってこいでした。大型バイクに乗っているということ自体がマニアの中ではステータスだったように思います。当時はバイクブームでレーサーレプリカといわれるタイプが流行しました。すぐにでもサーキットからとびだしてきたようなバイクが飛ぶように売れ、馬力や最高速度をメーカー同士で競い合っていました。スペックの数字にこだわって高性能のバイクが続々とつくられ、若者の多くが所有し楽しみました。

 思いをはせてバイクショップに出かけてみると実際見たバイクは大きく重い。そして、シートにまたがると足がつかない。「大型二輪にのっていたのに…」、という思いはありましたが、いざ実物を見て触ったり、シートにまたがったりすると一気に自信喪失です。たくさんの種類のバイクを見ていると自分には125㏄位の原付に主といわれる小型バイクが精いっぱいのように思えました。しかし、小型バイクでも今のバイクはデザインが優れていて、とてもファッショナブルだったり、いかにも風を切ってスピードにのれそうだったりしています。少しレトロなものが好みなので乗る前から気合のいりそうなバイクはちょっとなあと思いました。そこで、自分がすっかりバイク選びをしていることに気づきました。そのうち価格を気にするようになっていたのです。さて、これは完全にバイクに火がついたなと感じました。考えてみると四輪の自動車には何の興味もわかず特に大きな自動車は無駄な出費と大きさに嫌気がさしています。15年前から軽や小型乗用車でいいかなと思っていました。移動は一人で近くまでの距離がほとんどですので二輪で十分です。以前のように長距離運転を楽しむこともコロナが始まってぱったりとなくなり、二年間経過すると長距離運転への意欲がほぼなくなっています。これも、加齢のせいかとも思いますが、なんとなく本当に生活に必要でないものや豊かさについての質が変わってきたのだろうと思います。ミニマニストとまでは言いませんが、地に足の着いた生活を再度考え直しているのだと気付きました。

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