毎日、朝の時間をゆっくりとランニングすることができるようになって2ヶ月が経ちました。
お気に入りの同じコースを走ります。朝の新鮮な空気を楽しみながら走ることはとても心が落ち着きます。
そもそも体重が今より20キロ以上もあった頃には走ることなど到底考えることもなかったのですが、6年前に1冊の本との衝撃の出会いがきっかけとなりました。毎日走っていると体重は減り、どんどんベアフットシューズを使うことを増やしていきました。
厚底時代にあえての選択。ベアフットシューズで知る、走る楽しみ「ベアフットシューズって何!?」と思われる方も多いかと思います。誤解を恐れず簡単にいうと、極端に底を薄くしたシューズのこと。“ベアフット”には裸足、素足という意味があり、その名の通り素足のような感覚で履けるシューズのことを意味します。現在のランニングシーンでは、ミッドソール内にカーボンプレートなどのハイテク機能を搭載して、ランナーの走りを強力にサポートする厚底シューズがメイン。それに対してベアフットシューズは、裸足に近い環境で走ることで人間の足本来が持つバランス感や力を引き出すことを目的として作られています。ベアフットに言及した2010年に発行の名著『Born to Run 走るために生まれた』の上陸と同時に日本でもその存在が広まり、ランニングを志すなら一度は通っておいて損はないシューズといえるでしょう。
それからというものできるだけ底の薄いシューズを使って走ることが多くなりました。ところが調子に乗って走りすぎたせいか足底筋膜炎になってしまって痛みが取れなくなってしまったのでしばらく厚底シューズに切り替えて様子を見ていました。コロナ禍の中で思ったようにランニングができなくなってからすっかり痛みは減少しましたが、足が鈍ってしまい長い距離を走ることが楽しくなくなってしまいました。
4月から時間ができたことで再びランニングを始めました。だいぶ慣れてきたので以前使っていた薄底のシューズで走るとすごく足が軽くなったような錯覚に陥り、またまた調子に乗って毎日走り続けると、やはり足底筋膜炎に加えてアキレス腱の痛みまで出てしまいました。ところがこれまで使っていた厚底シューズはソールが削れてまずい状況になっています。走行距離も700キロに近づきました。慌てて、新しいシューズの購入を思い立ちます。足のサイズが小さいので限られた数から選んでいきますが、最終的にはデザインで決めてしまいました。
◇飛ぶように走れるシューズは、過去の栄光にはとらわれません。誕生から40周年を迎えるペガサスに何よりも求められてきたのは、おなじみの絶妙なフィット感と、あつらえたような履き心地です。ペガサス 40は、これまでの履き心地を継承しつつ、足の繊細な部分の心地良さを高め、通気性を向上しました。すべてのランナーのためのシューズであることはもちろん、滑らかなサポート性、抜群の耐久性、毎日使うものとしての信頼性も備えたモデル。
株式会社アルペン
店頭で置いてある時にはそんなに感じなかったのですが、家で履くとき、あらためて手に取ると分厚いソールには驚きです。履いた感じはとっても柔らく足を包み込んでくれているような優しさを感じました。走ってみると前傾が強いので重心の置き方に慣れるまでゆっくりと慣らしていきました。しばらく経つと体も慣れてテンポよく進みます。5キロほど走ったときいつもと異なり足が楽に前に出るので走ることが楽しくなってきました。厚底の割には足裏の感覚もよく伝わりグリップも申し分ありません。2、3日使用した後では足底筋膜炎もアキレス腱の痛みもほぼ解消されてしまいました。もう少し使ってみて足の変化を感じてみようと思いますが、もう一つ気づいたことがありました。同じ距離を走った時間がずいぶん短くなっていることでした。なんとなくシューズが体を推しているような感覚がしていたのですが、これにも驚きました。
何より、カラー配色とデザインの良さでどんなときにも使えそうな相棒がとても嬉しい毎日となりました。